結婚式での和婚の衣装といえば、白無垢、色打掛、引き振袖ですが、中でも特に華やかな色打掛が一番人気といわれています。
色打掛は赤や金、山吹色といった、洋服にはない色と柄のバリエーションの豊富さが魅力。
白いウェディングドレスと対照的で、お色直しに色打掛を選ぶ人も多いそうです。
一方で、色打掛を着たいけれど「何色を選ぶか」「どんな柄が似合うか」と迷う新婦も多いでしょう。
そこで、今回は色打掛の選び方とそれに合わせたヘアアレンジをご紹介します。
和装結婚式の色打掛はまず「色」から選ぶ
まずは自分の好きな色が入った色打掛を選んでみることをおすすめします。
色が入ったものでも、染め物や刺しゅう物、織物といった生地の質感などの違いで全く異なる印象になります。
色打掛は「ちょっと派手すぎるかな…」と思うものが多いですが、着てみると意外とすんなりとなじむものも多いです。
なので、とにかく気になったものを試着してみることがまず大事です。
それでも色選びが不安な人は、個人個人に合った色を見つけるパーソナルカラー診断をしたり、式場の衣装担当者や着物のプロに意見を求めて一緒に選んでもらったりすると良いでしょう。
ちなみに人気があるのは、赤、黒、緑、青などの定番色です。
似合う「柄」は身長で違う!色打掛の柄の選び方
色ではなく気に入った柄で色打掛を選ぶというのもいいですね。
色打掛の柄は、牡丹などの花や鶴、亀、鳳凰といった「おめでたいもの」が多いです。
色で選ぶのが難しいという人は、自分の好きな柄から選んでみましょう。
ただし着物の柄は、肌の色や顔立ちよりも身長に似合うかどうかがポイントになってきます。
一般的に、背が高い人は大きな柄の着物、背が低い人は小さい柄の着物が似合う、とされていますが、これはもちろん柄の形や並びなどにもよります。
(ここで言う背が高い人は165cm~程度、背が低い人は~156cm程度をイメージしてください)
例えば、大きな柄でも柄の並びなどによって縦のラインを強調できるものなら、背が低い人もすらっとした印象に見せてくれます。
また、背が低い人は着物の地の色が多く見えるものが似合うともいわれますが、大きい柄のものが着たいという場合は、柄と柄の間が程よく空いているものを探してみましょう。
では、平均的な身長(156~165cm程度)の人はどうすれば良いでしょうか?
それは「自分をどう見せたいか」によって、なりたいイメージに合わせて選ぶのがおすすめです。
かわいらしく見せたければ柄の小さいもので、色もパステルカラーの色打掛を、クールに大人っぽく見せたければ、大きな柄でシックな色合いの色打掛を選ぶといいでしょう。
このように、色や柄で全体の印象はかなり違って見えるので、まずは気になったものをどんどん試着して、自分の理想のイメージに合うものを探してみましょう。
洋風のヘアアレンジも素敵!色打掛は髪型で個性を演出
色打掛で結婚式を挙げる場合、「文金高島田」などのかつらをつけるような和髪でなければいけない、と思っている人もいるようですが、実はそんなことはありません。
最近は、華やかな洋髪のアップスタイルと色打掛を組み合わせることも珍しくなくなってきました。
洋髪でも和風の花を飾ったり、かんざしを挿して仕上げたりと、思い思いのヘアスタイルを色打掛に合わせている人も多いようです。
ただし、洋髪の場合に気を付けたいのが、「角隠し」は付けないという点です。
角隠しの場合は、基本的に和髪でなければいけないということを覚えておいてください。
また、「綿帽子」は白無垢と合わせるのがルールです。
それから、ヘアアクセサリーやつける際には、色打掛の色とのコーディネートを考慮しましょう。
お気に入りのヘアアクセサリーを持ち込みたい場合や、着付けとヘアメイクの担当者が別という場合は、事前に相談するのがおすすめです。
色打掛での結婚式は、ひときわ華やかで特別な時間を演出できます。
自分のお気に入りの色打掛を見つけて、準備万端で当日を迎えられるようにしましょう!